PAACニュース166号-3

2014/06/30

以前からある先進的なフットプリントでの特徴の測定にアソシエイト・プラチナ・フット・スキャナーの信頼性:技術注記

【 概観 

 目的:臨床的な評価の際のフットプリント・データの収集のためには、インク・パッド、紙、圧力感応の踏み台、写真がこれまで用いられてきた。最近では、このようなデータを収集するためにデジタル・スキャナーが広く用いられてきた。今回の研究の目的は、フットプリント・データを記録するための平台デジタル・イメージ・スキャニング技術に関する評価者内と評価者間の信頼性を評価するというものである。

 方法:今回の研究では、健康な32人の被験者(男性16人、女性16人)についての反復測定を行った。(バージニア州ロアノークのフットレベラーズ社製の)アソシエイト・プラチナ・デジタル・フット・スキャナーによる両足足底面の2次元画像から、フットプリントに関する以下の測定指標を記録した:Staheli指数、Cippaux-Smirak指数、アーチ角、アーチ指数である。級内相関係数(intraclass correlation coefficient:ICC)の値を計算し、評価者内、日時、ドクター内の信頼性を評価した。

 結果:評価者内での信頼性に関する級内相関係数の値は、.817よりも大きいか、等しかったが、これは収集した画像の判定に関する優れた再現性を意味している。分散に関する分析によって、各々の指数に関しては、評価者間では大きな差異は見られないという事が明らかになった(P>.05)。また級内相関係数によって、フットプリント、アーチ・アングル(.689)の指数の1つを除く全てにおいて、ドクター間での信頼性が高く、日時とドクターの間に優れた信頼性もある事が示された。分散モデルの完全な要因解析では、交互作用効果な全く見られなかったが(P>.05)、これは、フットプリントの指数が日時やドクターに亘って変化しないという事を示唆していた。

 結論:今回の研究で用いたスキャニング技術によって、高い級内相関係数の値によって明示されたように、フットプリント指数に関する評価者内と評価者間の優れた信頼性が実証された。(J Manipulative Physiol Ther 2011;34:114-118)

 キー牽引項目:偏平足;足の病気(foot disease);足の変形


 

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