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PAACニュース201号:アキレス腱障害患者の神経内分泌反応に対する胸椎マニピュレーションの効果:無作為化クロスオーバー臨床試験

2023/08/17

要約
目的:今回の研究の目的は、アキレス腱障害患者の胸椎マニピュレーション後の神経内分泌反応を明らかにするというものだった。
方法:これは、無作為化した2つの配列アライメント、2つのクロスオーバー臨床試験だった。平均年齢48歳(標準偏差:7歳)で、(3ヶ月を越えて)アキレス腱障害という診断を受けていた全体で24人の被検者を、配列1(偽治療介入とその後の胸椎マニピュレーション)、あるいは配列2(胸椎マニピュレーションとその後の偽治療介入)に無作為に割り当てた。今回の試験は、1週間のウォシュッアウト期間を設けて、大学の実験室で行われた。主要評価基準は、(唾液標本の)テストステロン/コルチゾール(T/C)比だった。副次評価基準には心拍変動(心電図記録法で測定)、(近赤外分光法によって測定した)腓筋とアキレス腱の合計酸素飽和指数(nmol/L)だった。分散の二元配置混合モデル分析を行った。興味のある統計は、時間の相互作用による状態だった。
結果:T/C比については、時間の相互作用による統計的に有意な状態が見られた(平均差:-0.16)、アキレス腱ではなく腓筋の合計酸素飽和指数(平均差:1.35;信頼区間:ー1.3から4.1;相互作用:P<.05)、しかし心拍変動については、違いは見られなかった(P=.5)。
結論:アキレス腱障害患者では、胸椎マニピュレーションの結果として、腓筋の合計酸素飽和指数の即座の増加と治療介入後6時間のT/C比の増加が見られた。(J Manipulative Physiol Ther 2021;44:420-431)
検索キーワード:マニピュレーション;脊椎;テストステロン;ヒドロコルチゾン

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