• トップ
  • 院長ブログ
  • PAACニュース196号:慢性頸部痛の際の寒冷療法と授動法 vs 家庭内ストレッチング・エクササイズで補強した寒冷療法と授動法:無作為化試験

PAACニュース196号:慢性頸部痛の際の寒冷療法と授動法 vs 家庭内ストレッチング・エクササイズで補強した寒冷療法と授動法:無作為化試験

2022/01/29

要約
目的:今回の研究の目的は、寒冷療法と授動法(cryotherapy with mobilization:CM)vs 家庭内ストレッチング・エクササイズで補強した寒冷療法と授動法(cryotherapy with mobilization reinforced with home stretching exercise:CMS)の有効性を比較するというものである。
方法:2アーム平行デザインによる無作為化臨床試験では、割り当て、評価者の盲目化、治療企図解析を隠蔽した。60人の被験者を2つのグループに入れた。グループ1では、週に2回で、5週間に亘って授動法を伴った寒冷療法を盛り込んた。グループ2では、寒冷療法と授動法に加えて家庭内ストレッチング・エクササイズを週に5回、5週間に亘って盛り込んだ。数値式疼痛評価尺度、頸部身体障害指数、患者特有の機能尺度、変化に関する全般的評価について、基準時と治療後2日後に、その評価を行った。
結果:寒冷療法と授動法(CM)と家庭内ストレッチング・エクササイズで補強した寒冷療法と授動法(CMS)では、頸部痛と身体障害の軽減が見られた(P=.000)、そして頸部身体障害指数(P=.004)について、CMの方が優位だった。
結論:今回の研究の被験者での寒冷療法と授動法(CM)は、身体障害と頸部痛の軽減について、CMSよりも有効だった。(J Manipulate Physiol Ther 2020:43;197-205)
検索キーワード:寒冷療法;授動法;可動域;関節;頸部痛

PAGE TOP