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PAACニュース196号:肩痛診断のためのCyriaxの機能検査の有効性:診断精度研究

2021/01/21

要約
目的:今回の研究の目的は、肩痛のある、あるいは無い被験者について、Cyriaxの機能検査と超音波検査の間で、損傷位置特定の診断精度を比較するというものである。
方法:肩痛の有無に関わらず、合計で20歳以上の206人の成人を盛り込んだ、全ての被験者は、盲目化された第1の理学療法士によるCyriaxの機能検査を受けた。1週間位以内に、盲目化された他の専門家が超音波検査を行った。両方の方法で下された診断をそれぞれ最後に比較した。肩の損傷に関して、Cyriaxの機能検査と超音波検査お間で、感度、特異度、陽性適中率、陰性適中率を評価した。
結果:年齢、性別、体格指数(BMI)の間では、統計的に有意な違いは見られなかった。棘上筋、肩甲下筋、棘下筋の傷
については、中程度から高い感度(70.3%)が見られた。その一方、上腕二頭筋損傷に関しては、低い感度(15.0%)と高い特異度(100%)がそれぞれ見られた。
結論:今回の研究で、我々は、Cyriaxの機能検査には、肩峰下ー三角筋下滑液包炎の検出については、高い感度が、回旋筋腱板(ローテーターカフ)については高い特異度が見られるという事を発見した。(J Manipulative Physiol Ther 2019;42:407-415)
検索キーワード:超音波検査;理学的検査(physical examination);肩痛

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