• トップ
  • 院長ブログ
  • PAACニュース194号:片側性の頸椎原性頭痛患者の下頭斜筋の非対称の厚さと頸椎の運動感覚

PAACニュース194号:片側性の頸椎原性頭痛患者の下頭斜筋の非対称の厚さと頸椎の運動感覚

2020/02/16

序論
目的:今回の研究の目的は、頸椎原性頭痛患者の有痛側と無痛側の間、そして患者と無症状のグループとの間で、頸部下頭斜筋?(oblique cervical inferior:OCI)の厚さと頭部再配置テスト(head reposition test)の誤差を比較するというものである。
方法:13人の患者(24.5 ± 4.8歳)と14人の無症状の人(23.9 ± 2.7歳)を採用した。3次元動作分析システムによって、頭部再配置テストを記録した。超音波検査によって、下頭斜筋(oblique capitis inferior:OCI)の厚さを記録した。測定された結果を疼痛側と無痛側の間で比較し、そしてそれを無症状の被験者と比較した。
結果:休息状態の疼痛側の下頭斜筋の厚さ(9.92 ± 2.31mm)は、無痛側(10.56 ± 2.24mm)よりも小さかった。無痛側の目標位置まで頭部を回旋させるテスト?(head-to-target the nonpainful side)の定誤差は、頸椎原性頭痛患者(-1.6 ± 4.3°)の方が無症状グループ(3.3 ± 3.7°、P=0.005)よりも小さかった。
結論:頸椎原性頭痛患者の非対称の下頭斜筋の厚さと頸椎の固有感覚が実証された。(J Manipulative Physiol Ther 2018:41:680-690)
検索キーワード:運動学;頸部痛;超音波検査;頸部筋群
 

PAGE TOP