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PAACニュース194号:上部頸椎への素早く振幅の小さい回旋スラストにおける運動学の再現性:屍体研究

2020/02/05

要約
目的:今回の研究では、上部頸椎への素早く振幅の小さい回旋スラストにおける運動学の再現性を調査する事を意図した。
方法:2種類の手技療法における試験ー再試験という状況で、20体の新鮮な屍体の頸部標本を研究した。超音波追跡システムによって、分節への回旋性の素早く振幅の小さい(High Velocity Low Amplitude:HVLA)マニピュレーションの際に、C1-C2と C1ーC0(後頭骨)の運動学を検証した。3次元局面で、スラストのモーメントを分析した。軸回旋可動域、屈曲ー伸展、側屈、軸回転と随伴性の側屈要素との間の相互相関である。
結果:C1-C2への回転性の HVLA スラストの際には、主要な軸回旋から、完全(perfect)から良(fair)までの範囲の検者内への関連性(級内相関係数=0.71:級内相関係数=0.35)と実質的な検者間の相関が明らかになっている。
結論:今回の研究では、C1-C2分節への手技の回旋 HVLA スラストの中の主要な軸回旋要素に関する信頼性の実質的なレベルが明らかになった。屈曲ー伸展、側屈、相互相関に関する評価者内と評価者間の信頼性は低かった。(J Manipulative Physiol Ther 2015:38:51-58)
検索キーワード:マニピュレーション;脊椎;頸椎;結果の再現性

                
 仰臥位状態の標本と超音波システムを固定した実験のための設定(カラー・ヴァージョンはオンラインで見られる)

                
    C1骨組み込みシステム、X軸(分節の屈曲ー伸展)、Y軸(分節の軸回旋)、Z軸(分節の側屈)。
    (カラー・ヴァージョンはオンラインで見られる)

               
 

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