• トップ
  • 院長ブログ
  • PAACニュース193号:脳卒中患者の肺機能における胸椎マニピュレーションの即効:予備的研究

PAACニュース193号:脳卒中患者の肺機能における胸椎マニピュレーションの即効:予備的研究

2020/02/02

要約
目的:今回の研究の目的は、脳卒中患者の肺機能に対する胸椎マニピュレーション(thoracic spinal manipulation:TSM)の即効を調査するというものである。
方法:脳卒中の36人のボランティア(男性20人、女性16人)を募集して、TSMグループと偽TSMグループに無作為に割り付けた。全ての被験者は、治療介入前に、最初の肺機能検査を受け、仰臥位で10分間休息した。治療介入直後に、肺機能検査を繰り返した。治療介入前と治療介入直後に、肺機能検査を繰り返した。治療介入前と治療介入後に肺活量計によって、努力性肺活量、努力性呼気1秒量、最大換気量、残留量を測定した。
結果:TSMグループでは、努力性肺活量、努力性呼気1秒量について、有意なグループ間の違いを観察した(P<.05)。偽TSMグループでは、従属変数についての有意な変化は見られなかった。
結論:TSMグループの患者の肺機能の値は有意に向上したが、最大換気量と残留量では有意な改善は見られなかった。機械的な因子がTSMグループでの改善した肺機能に関与しているのかもしれない。
検索キーワード:マニピュレーション;脊椎;脳卒中;呼吸機能検査

             
        胸椎マニピュレーション(カラー・ヴァージョンはオンラインで見られる)
 

PAGE TOP