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PAACニュース192号:最も硬直した脊椎部位に関する坐位での動触診の検者間の信頼性

2020/01/12

要約
目的:今回の研究の目的は、頸椎、胸椎、腰椎の領域の硬直の触診に関する検者間の信頼性を計画するというものである。
方法:今回の二次データ分析では、カイロプラクティック外来患者クリニックからの70人の被験者のデータを分析した。2人のカイロプラクティック・ドクターが各々の脊椎領域内の最も硬直した部位( stiffest site)を触診した。各ドクターには最も硬直した分節(stiffest segment)を選び出し、それらの触診所見に関する自信を格付けするように指示した。中央絶対診査官差( Median Absolute Examiner Difference:Median AED)として、そして中央絶対偏差( Median Absolute Deviation:MAD)としてのデータ分散として、検者間の信頼性を計算した。対になった検者の差に関する四分位解析を行った。
結果:全部で、210 対の観察結果を分析した。級内相関を用いながら、非母数データによって、信頼性決定を除外した。所見には、腰椎の Median AED =0.5の椎体の等価(vertebral equivalents:VE)、胸椎 =1.7 VE、頸椎 =1.4 VE が盛り込まれた。統合データセットについては、その所見は中央絶対診査官差( Median AED)= 1.1 VEだった、そして中央絶対偏差( MAD)は腰椎で最も低く(0.3 VE)で、胸椎で最も高かった(1.4 VE)、統合データセットについては、MAD = 1.1 VEだった。検者達は、観察結果の54%で、分節、あるいは硬直部位を含んだ運動分節について合意した。
結論:検者間の信頼性は、各々の脊椎領域の硬直部位と統合データセットについては、2人の臨床家の間で高かった。これは、連続分析を用いた動触診(モーション・パルペーション)に関するこれまでの研究と一致している。(J Manipulative Physiol Ther 2018;41:571-579)
検索キーワード:脊椎;結果の再現性;触診;観察者間変動(observer variation)

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