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小児のカイロプラクティックより(臨床神経学:交感神経の流れ-交感神経節、神経叢、神経

2019/10/30

交感神経の流れー交感神経節、神経叢、神経
 交感神経は、非常に複雑で統合された複合的なレベルの経路を通して、内臓と脊髄の間を伝達・連絡している。交感神経の求心性神経は、通常は脊髄の中でシナプス結合している。交感神経線維は、独立した自律神経や内臓神経叢を形成し、脊髄神経や脳神経とも結合している。
 脊髄から離れる交感神経ニューロンは、截然交感神経ニューロンと呼ばれている。これれは、先ず脊柱の全長に沿ってて位置している神経節(paravertebral ganglionic chain:脊椎傍神経節連鎖)、あるいはより末梢の服部神経節(pre-verbral ganglia:脊椎前神経節)にある一対の神経節連鎖の1つでシナプス結合している。何れかの部位でのシナプス結合の後、神経線維は節後交感神経ニューロン(postganglionic sympathetic neurons)となる。傍脊椎交感神経節連鎖(paravertebral sympathetic ganglion chain)の胸椎部分は、肋横突関節に面して位置しているが、その一方で腰椎部分は椎体の前外方部に面して位置している。
 幾つかの節前線維は、傍脊椎連鎖に入るのと同じレベルでシナプス結合しているのだろう。幾つかの節前ニューロンは、1つの傍脊椎連鎖神経節でシナプス結合する前に、この連鎖に入るが、頭方、あるいは尾方の(3~4のレベルまでの)幾つかの分節レベルまで向かう。最終的には節前線維の中の幾つかは、シナプス結合することなく、傍脊椎神経節を通って直接的に腹部の中へと入り、個々の離れた節前神経節の中でシナプス結合する。
 一側の神経節は、脊髄と脳の内部の相互連結を除くと、反対側のそれらとは機能的に隔離されている。仙骨領域では、神経節連鎖は、しばしば尾骨で連結して、単一の、小さな、正中線の神経節(不対神経節)として終わっている。

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