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小児のカイロプラクティックより(臨床神経学:自律神経系の機能神経解剖学)

2019/10/21

自律神経系の機能神経解剖学
 内臓神経系に与えられた名前は余りにも多く、その解剖学的複雑さ、生理学的な独自性、そしてその影響の多様性を表している。これらには植物神経系、不随意神経系、自律神経系、網状神経系、あるいは主要な交感神経系がある。連鎖、脊髄、神経節、神経核、神経叢、神経、神経フィラメント?( filament )の目立った形状は、それらを容易に理解する事には役立たない。脳脊髄液の地図は、比較的単純に見える。
 自律神経系( autonomic nervous system:ANS)は、しばしば役立たないと言われてきたが、全てにおいて責任重大である。Korrは、自律神経系の刺激だけでは標的組織に固有の生理学的な特性に新たな性質が導入される訳ではないが、(増加、減少、促進、遅延、刺激、妨害する事で)それを修正する。これらの組織の各々における修正効果は、身体全体の生理学において、自身の特異的な効果を持っている。自律神経系は、全ての無意識的な動作に影響し、横紋筋の直接的な随意運動でさえ、自律神経系からの新陳代謝の支持と正常な緊張を受け取っている。
 健康におけるカイロプラクティックの臨床的、哲学的な位置付けから:「健康は、上方より下方、内側から外側へと現れる」、「健康は内から生じる」、「カイロプラクティックは病気を治すものではないが、神経妨害を取り除くものである」、「この事で、先天的知能(innate intelligence)がより十分に発現する事が可能となる」と広く言われてきた。自律神経系が健康や‟先天的知能” のための根源的な神経学的通路を提供しているのだろうし、健康からは切り離せない。本章のこの項では、自律神経系の解剖学的な考察、機能的な考察の両方に専念する。

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