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小児のカイロプラクティックより(臨床神経学:上位運動ニューロン障害 vs 下位運動ニューロン障害

2019/10/10

上位運動ニューロン障害 vs 下位運動ニューロン障害 

 末梢構造に現れる体性感覚神経系の完全性の変化を評価する際には、その障害が末梢神経系、中枢神経系のどちらにおけるものかを最初に決定する。古典的な方法では、障害部位によって、臨床的な徴候を区別する。体性運動神経系の末梢神経は、脊髄の前角から始まる。前述のように、これは ‟最終共通路” として知られている。末梢の体性感覚ニューロンには後根神経節に細胞体がある。
 脊髄神経障害のある古典的な臨床徴候は、皮節感覚の欠如、反射減退、運動の弱化、筋委縮を生じさせる傾向がある。反射減退は、反射弓の妨害によるものである。運動の弱化と筋の委縮は、筋への直接的な神経供給が妨害されるためである。上位運動ニューロン障害の古典的な徴候は、反射亢進、クローヌス(間代性痙攣)、筋の委縮である。

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