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小児のカイロプラクティックより(臨床神経学:機能的な神経解剖学)

2019/08/18

機能的な神経解剖学
 乳幼児から高齢の患者まで、カイロプラクターとして、患者の神経系の完全性を研究する時には、神経解剖学や神経生理学に関して実際に役立つ知識が必要である。その結果、明らかになっている病歴に基づいて、各々の患者に関する神経学的な評価を独自に設計する事ができる。これは、患者の一生を通してその全体性を監視するのに役立つので、健康管理においては、特に価値のある事なのである。複雑な神経学的変化のような異常が発見されたのならば、系統的な方法を用いて、障害されているであろう構造を絞り込む事ができる。
 ‟安全ピン・サイクル” は、初期のカイロプラクターによって用いられた単純なモデルで、カイロプラクティック・アジャストメントの有効性と椎骨サブラクセーション複合体の影響について説明するためのものであった。現代神経科学における日々の進歩によって、このモデルは余りにも単純化されているが、フィードバック・ループに関する基本的な概念は否定できないという事が明らかとなった。このモデルは、主流の健康管理において、未だに用いられている伝統的な原因-結果のモデルほどには極端に単純化されてはいないのである。このサイクルに加えなければならない夥しい数の追加事項があるが、これには神経伝達物質、様々なレベルでのシナプス結合、受容器、他の化学物質、そして構造がある。カイロプラクティックの脊椎サブラクセーション複合体によって引き起こされるようなこのサイクルの妨害によって、このシステムでの不均衡が確実に生じる。小児の成長中の細胞とシステム間の情報の正常な流れにおける妨害の影響について考察する事には、二の足を踏んでしまう。特に神経系に対する有害な信号、そして細胞記憶の概念に照らした上で、一人一人の将来の健康におけるこれらの有害な信号による各方面への影響については尚更である。

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