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小児のカイロプラクティックより(整形外科検査:骨や関節の外傷)

2019/05/18

骨や関節の外傷
 骨や関節に関して収録する事は、出生時外傷によって酷く妨害される事がある。外傷性の骨折は、しばしば浮腫、変形、動きからの逃避、轢音といった典型的な徴候と関連している。上肢の骨折は、左右非対称のモロー反射や一方の腕の自然な動きの消失として現れる。分娩中に骨折が最も多くみられるのは鎖骨である。その発生率は、1000例の出生中に2.0~7.0」例であると報告されている。これは、肩の娩出困難と関連する事が非常に多いが、糖尿病の母親からの巨大児、あるいは骨盤位や横位の難産の時により多くみられる。固定は短期間でよいであろう。障害部位や隣接部位のカイロプラクティック検査によって、神経組織やそれと関連した関節障害に関する情報が得られる。腕神経叢損傷を除外するべきである。
 上腕骨が巻き込まれると、上腕骨骨幹部の上1/3が骨折して重大な変形がみられる事が非常に多い。時には橈骨神経障害を伴う。この状況では、プラスティックの厚板ので固定、あるいは胸部に縛り付ける物が必要である。
 骨盤位での経腟娩出や帝王切開の際には、大腿骨骨折が生じるかもしれない。足位分娩や全足位(複足位臀位)の時には、この骨折の危険性が最も高い。石膏固定、牽引台での牽引、介達牽引法、Thomas Splint が臨床的には望ましい。
 多発性、あるいは他の稀な骨折が出生時にみられる時には、骨形成不全や非外傷性の障害について熟慮するべきである。関節の脱臼や骨端線離開は診断が困難で、特殊な整形外科的な治療が必要である。 

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