小児のカイロプラクティックより(整形外科検査:下肢の検査)

2019/04/28

下肢の検査
 左右の大腿と下腿の皺の左右非対称は、整形外科的な発育不全を示唆しているのかもしれない。これは前方、後方の両方から観察されるはずである。生後1年には直立位での体重支持と歩行の際の正常な力学は、左右対称性を促進させるための健全なストレスを生み出すであろうが、軽度の左右非対称がある時には、基本的に生後1年間は、ずっと継続して監視するべきである。
 新生児にケルニッヒ・テストを行う事は、髄膜刺激の最良の指標ではない。このテストを行って下肢や骨盤に痛みや問題が誘発されなくとも、発熱、過敏症、チアノーゼ、激しく泣く、食欲不振というような臨床症状の方がより重要である。これは、新生児を仰臥位にして検査する。検者は、下肢を優しく持ち上げて股関節と膝関節を屈曲させる、それから膝を伸ばそうとする。痛みのために抵抗するのであれば、詳細な検査が必要である。
 大腿と下腿の周囲長の計測は、整形外科的な発育妨害が疑われる左右非対称の優れた指標である。
 両足の奇形を検査する。軽度の変形状態が観察されるかもしれないが、足と足首の関節が予想通りの可動範囲で他動的に動かせるのならば、継続的な観察が適当である。内反馬蹄足、外反鉤足、内反中足骨のような足の異常については、第14章で議論されている。

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