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小児のカイロプラクティックより(新生児の身体検査:神経学的検査)

2019/04/14

神経学的検査
 神経学的な評価は、検査過程に必須のもので、徹底的に行う価値があり、新生児の健康に関する総合的な臨床上の理解になぞらえる。
 最初に、両親や検者との相互の影響(作用)に関する観察における胎児の反応や動きに注意を向ける。筋の状態は、他動運動や重力に対する児の反応によって評価できるだろう。感覚検査はピンで突付く、あるいは手掌部や足底部を圧迫する事で行える。むずがったり、泣いて両足を引っ込めるのが見られる。過剰な苛立ちや無気力に関するあらゆる証拠を観察する事で、警報の全体的な状態が評価できるはずである。神経学的な評価を行う時には、新生児の行動状態が誘発される神経学的な徴候に影響するだろう。新生児の行動状態については、Brazeltonの分類を用いる事を考慮する:

 Stage1:静かな眠り。規則的な呼吸、目を閉じている、自然な動きの欠如。
 Stage2:活発な眠り。目を閉じている、休息眼球運動、不規則な呼吸、ある程度の動き。
 Stage3:半覚醒状態。目を開け、あるいは閉じる、様々な活動、通常は円滑な筋の動き。
 Stage4:覚醒して機敏である。明るい表情、最小限の運動器官の活動。
 Stage5:重大な運動器官の活動はないが、覚醒して目を開けている。あまり協力的ではない。
 Stage6:泣いている。

 神経行動上の要素と Stage3、4あるいは5の状態を評価する事が最良である。大脳機能は、一般的な行動を観察する事を通して、最も効率的に検査できる。これには意識レベルだけでなく、方向性、自然な動き、皮質感覚の解釈、姿勢、泣き方の特徴が含まれる。休息状態では、四肢は屈曲しているはずである。
 舌は、萎縮や線維性収縮を診るために簡単に検査できるが、これは、下位運動ニューロンの障害を示唆しているのかもしれない。

 

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