小児のカイロプラクティックより(新生児の身体検査:皮膚)

2019/04/11

皮膚
 懐胎期間によって、皮膚の外観は大きく変わる。十分な妊娠期間を経過した、あるいは過期産児(over-term baby)には、しばしば軽い適度な皮むけが見られる。稗粒腫は、極く小さな皮脂の貯留した嚢腫の証拠となる発疹である。これらは白っぽいピンの頭大の凝固物のように見え、最も多く見られる部位は顎、鼻、前頭部、そして頬である。それらは良性で、2~3週間以内に消える。顔面の皮膚は温かい水のみで洗浄し、頑固な乾燥があるのならば、鉱油(mineral oil)を用いる。
 中毒性紅斑では夥しい数の小さな赤い斑点が現れ、その中心には黄色がかった白い吹き出物が見られる。これらは殆ど48 時間で観察されるが、7~10 日くらいで現れる事がある。発疹は自然に解消する。
 斑点状の血管腫は、通常、"コウノトリの噛み痕(stork bites)"と呼ばれ、正常であれば後頭骨領域、両瞼、眉間に見られる。この障害は、臨床的には重要ではなく、殆どのものは生後1年以内に消失する。
 蒙古斑は、平坦で大きい暗青色あるいは紫色の挫傷に似た斑点で、殆どは腰椎、仙骨上に限局している。これらは黒人、東洋人の90%、白色人種の新生児の10%に見られる。通常、「これは4歳までに消失し、病理学的な重要性は無い。異常な外観、色素沈着、母斑があるのならば、照会する必要がある。

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