小児のカイロプラクティックより(アプガー・スコア)

2019/03/30

アプガー・スコア
 出生時の新生児について、隠されていた事を最も明らかにする最初の検査?(the initial and most revealing assessment)には、アプガー・スコアが用いられる。この評価は、1953年にApgar によって始めて詳述された。
 アプガー・スコアは、新生児の量的な評価である。そしてこれは1分後、5分後、そして必要ならば10分後に行われる。この一連の評価は、新生児の全身的な状態に関する判定において最も流布している最良の寳保であると考えられている。その信頼性と再現性は、正確に1分後、5分後に5つの内容の各々に関して正確かつ客観的な判定を行う事に基づく。窒息(仮死)の重症度の判定に関して、ここに大きな価値がある。
 アプガーの採点のために推奨される方法は、出生時に健康で良好な状態にあるように見える児を 10点として、そこから均等に減点していき、出生時に障害状態にある児を0点とするというものである。
 欠如しているかもしれない、あるいは蘇生後に最後に回復するかもしれない主な徴候は筋緊張である。新生児の心拍数は、蘇生の必要性の判定における価値に関しては、最も特異的な徴候だと考えられている。通常、100 回/分以下の徐脈の一般的な徴候では、新生児チームによって児の陽圧換気法を行う事が必要である。
 アプガー・スコアでは1分の時点で7~10点は正常、4~6点は軽度の障害状態、0~3点は重度の障害状態である。相当数の新生児は、出生時にアプガー・スコアで0点であるにも関わらず蘇生に成功しているし、長期間に亘る神経学的な損傷も蒙らないかもしれない。

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