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PAACニュース188号:青年の頭部前方位と肩突出位の際の筋力トレーニングやストレッチ・トレーニングの効果

2018/12/05

             Rodrigo Miguel Ruibo,PhD、Pedro Pezarat-Correia,PhD、Ana Isabel Carita,PhD 著

                                                 訳:栗原輝久

要約
目的:今回の研究の目的は、頭部前方位と肩突出位の見られたポルトガル青年の体育(physical education:PE)の授業に行われた16週間の筋力トレーニングとストレッチ・トレーニングの効果を評価する事である。
方法:2つの中等学校で、今回の前向き無作為化対照試験を実行した。頭部前方位と肩突出位のある30人の青年(15-17歳)を、無作為に対照群や実験群に割り当てた。写真測量法や姿勢評価ソフトウェアを使って、矢状方向の頭部、頸椎、肩の角度を測定した。米国肩・肘外科医の肩評価(The American Shoulder and Elbow Surgeons Shoulder Assessment)を用いて、肩痛を評価したが、過去1ヶ月間の頸部痛に関しては1つの質問による自己報告だった。16週間の治療介入期間の前後に、これらの項目を評価した。対照群(46人)が体育(PE)の授業に参加したが、その一方でエクササイズ群(84人)は、姿勢連結エクササイズ・プログラム(posture connective exercise program)を受けた。
結果:治療介入群では、検査側から検査後に頸椎と肩の角度の有意な増加が観察された(P<.05)。両方のグループの肩痛の点数に関しては、16週後には有意な変化は見られなかった。
結論:16週間の筋力トレーニングでとストレッチ・トレーニングのプログラムによって、青年の頭部前方位と肩突出位が減少した。(J Manipulative Physiol Ther 2017;40:1-10)
検索キーワード:頸部;エクササイズ;姿勢;リハビリテーション

                     (中略)

             
 図2.粘着マーカーの配置と姿勢角度:A:矢状面での頭部の角度、B:頸椎の角度、C:肩の角度
 canthus:眼角、tragus:耳珠、acromion:肩峰

      
      図3.ストレッチ・エクササイズ

      
      図4.ストレッチ・エクササイズ

                        (中略)


  実際の適用
  ●体育の授業に組み込まれた目標を定めたエクササイズ・プログラムによって、姿勢の改善という結果が生じた。
  ●頸部痛のある参加者には、治療介入後に頸椎の小さな角度が見られた。

  (以下省略)

 

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