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PAACニュース175号:学生、インストラクター、開業カイロプラクターがターグル・リコイルを模倣した際の出力ー時間特性の違い

2018/11/16

 James W.Devocht,DC,PhD、Edward F.Owens,DC,MS、Maruti Ram Gudevalli,PhD、John Strazewski.DC 
 Ramneek Bhogal,DC、Ting Xia,PhD 著

                                             訳:栗原輝久

要約
目的:今回の研究の目的は、客観的な測定に対する模擬実験器具を用いてターグル・リコイルの出力ー時間特性を検証し、学生が一連の訓練中により素早く、少ない力で行っているのか否かを明らかにして、学生の技量を評価し、臨床でこの特殊なテクニックを用いている教科インストラクターは開業カイロプラクターと比較する事である。
方法:ターグル・リコイルの訓練器具内にロードセルを配置した。60人の学生、2人のインストラクター、(普段の臨床でターグル・リコイル・テクニックを行っている)77人の開業カイロプラクターについて、ターグル・リコイル・スラストお術前の絞り込んだ状態からの速度と振幅を測定した。学生のデータについては、彼らのターグル・リコイルの授業の際に3回(初回授業時、中間の授業時、最後の授業時)収集した。
結果:スラストでは、2つのピーク(突出部)がある出力ー時間特性が見られたが、これは、他の脊椎マニピュレーションについては、これまで述べられる事の無かったものだった。3つ全ての被検者のグループ内とグループ間で測定された各々の量については、広範囲の値が見られた。学生のピーク負荷の中央値は、彼らの一連の授業を終える頃には減少したが、速度は失われてしまった。開業カイロプラクターは、学生やインストラクターよりも素早かったが、より高いピーク(突出)負荷を用いていた。
結論:ドロップ装置へ向けたターグル・リコイルは、その施術対象者や実践上の時間については多様である。学生が授業を通して上達した時には、低いほうのピーク負荷へと制御を強めたので、速度は減少した。グループ研究では、開業カイロプラクターは、学生やインストラクターよりも強い力と素早いターグル・リコイルを行っていた。ドロップ装置を用いたターグル・リコイルに独特な2つのピークの見られる出力ー時間特性があるように思われる。(J Manipulative Physiol Ther 2013;36:342-348)
検索キーワード:カイロプラクティック:頸椎マニピュレーション;生体力学:訓練


 臨床的応用
 ●ドロップ・ヘッド・ピースでのターグル・リコイル・スラストでは、他の脊椎マニピュレーションとは対照的に、
  出力ー時間特性において2つのピークが見られた。
 ●学生達のターグル・リコイル・スラストの速度は、訓練中に落ちたが、より良く制御できるようになり、結果的に
  スラストの振幅が小さくなった。
 ●開業カイロプラクターのターグル・リコイル・スラストは速かったが、振幅も大きかった。

   
 図1.ターグル・リコイル・スラストを行う際の  図2.模擬実験器具(スピーダー・ボード)蝶番で
 肢位。(カラーヴァージョンはオンラインで入   連結された傾斜板が付いている。学生は、ターグル
 手可)                    ・リコイルの練習を行うために、この器具を使って
                        いる。(カラーヴァージョンはオンラインで入手
                        可)

  (以下省略)


 

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