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PAACニュース173号:2種類の頸椎のマニピュレーションの運動学に関する1つの研究

2018/11/14

                       Jonathan M.Williams,PhD、Antonio I.Cuesta Vargas,PhD 著   
                         
                                                                   訳:栗原輝久

要約
目的:今回の研究の目的は、慣性センサーを用いて、広く用いられている頸椎マニピュレーション法についてのマニピュレーション前の肢位に関する運動学、角変位、スラストの速度の定量化を行う事である。
方法:13人の無症状の被検者(女性7人、平均年齢 25.3歳、平均身長 170.9 cm、平均体重(65.3 kg)がC4/C5 を狙った右手と左手による下方へと、上方へのマニピュレーションを受けたが、同時に被検者の前頭部に装着した慣性センサーを使って、頸椎の運動学を測定した。好みの方法として、1人の施術者は上方への、もう1人の施術者はH下方へのマニピュレーションを行った。テクニックと巧みさを比較するために、t 検定を行った。
結果:今回の結果から、2つのテクニックの間の運動学に関する違いが実施された。下方へのマニピュレーションは、マニピュレーション側の肢位として、平均して24.8°の側屈と2.7°の回旋、平均して57.5°/秒の側屈と74.8°/秒の回旋から成るスラスト速度による4.5°の側屈と5.4°の回旋というスラストによる変位マグニチュードと関連したものだった。上方向へのマニピュレーションは、マニピュレーション側の肢位として、平均して30.1の側屈と8.4°の回旋、75.9°/秒の側屈と194.7 °/秒から成るスラスト速度による4.5°の側屈と12.7°の回旋と関連していた。
結論:今回の研究の結果から、これらの2つのマニピュレーション・テクニックについては、異なる運動学パターンが存在する事が明らかになった。(J Manipulative Physiol Ther 2013;36:20-26)
検索キーワード:マニピュレーション:頸椎:運動学:慣性センター

 (以下省略)

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