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PAACニュース166号:以前からある先進的なフットプリントでの特徴の測定にアソシエイト・プラチナ・フット・スキャナーの信頼性:技術注記

2018/11/06

                            M.Owen Papuga,MS、Jeanmarie R.Burke,PhD 著

                                             訳:栗原輝久

概観
目的:臨床的な評価の際のフットプリント・データの収集のためには、インク・パッド、紙、圧力感応の踏み台、写真がこれまで用いられてきた。最近では、このようなデータを収集するためにデジタル・スキャナーが広く用いられてきた。今回の研究の目的は、フットプリント・データを記録するための平台デジタル・イメージ・スキャニング技術に関する評価者内と評価者間の信頼性を評価するというものである。
方法:今回の研究では、健康な32人の被検者(男性16人、女性16人)についての反復測定を行った。(バージニア州ロアノークのフットレベラーズ社製の)アソシエイト・プラチナ・デジタル・フット・スキャナーによる両足足底面の2次元画像から、フットプリントに関する以下の測定指標を記録した:Staheli指数、Chippaux-Smirak指数、アーチ角、アーチ指数である。級内相関係数(intraclass correlation coefficient:ICC)の値を計算し、評価者内、日時、ドクター内の信頼性を評価した。
結果:評価者内での信頼性に関する級内相関係数の値は、.817よりも大きいが、等しかったが、これは収集した画像の判定に関する優れた再現性を意味している。分散に関する分析によって、各々の指数に関しては、評価者間では大きな差異はみられないという事が明らかになった(P<.05)。また級内相関係数によって、フットプリント、アーチ・アングル(.689)の指数の1つを除く全てにおいて、ドクター間での信頼性が高く、日時とドクターの間に優れた信頼性もある事が示された。分散モデルの完全な要因解析では、交互作用効果は全く見られなかったが(P>.05)、これは、フットプリントの指数が日時やドクターに亘って変化しないという事を示唆していた。
結論:今回の研究で用いたスキャニング技術によって、高い級内相関係数の値によって明示されたように、フットプリント指数に関する評価者内と評価者間の優れた信頼性が実証された。(J Manipulative Physiol Ther 2011;34:114-118)
キー牽引項目:扁平足:足の病気(foot disease):足の変形


 
 図1.Stahli指数(CD/EF):後足部(rearfoot)で最大幅の
 部位に対して足底中間部(midfoot)のアーチ部分で最小幅
 の部位の占める比率。Chippaux-Smirak指数(CD/AB):
 前足部(forefoot)で最大幅の部分に対して足底中間部の
 アーチ部分で最小幅の部位の占める比率。アーチ角(∠GH)
 :踵の最内側部の点と中足部(metatarsal region)の最
  内側部とを結ぶ線と足の内側アーチ?(medial foot border)
    の最外側点と中足部の最内側点を結ぶ線が為す角度。アーチ
 指数(arch index)(k[J+K+M⁆):趾(足指)を除いた
 フットプリントを三等分して、足全体に対する真ん中1/3の
 部分の比率。(この図のカラー・ヴァージョンはオンライン
 で入手できる)。

 (以下省略)

 
 

 臨床的適用
 ●今回の研究では、アソシエイト・プラチナ・デジタル・フット・スキャナーによるフットプリントのデジタル情報
  収集は、日ごと・ドクター間で信頼性のあるものである。
 ●アソシエイト・デジタル・スキャナーを使用した結果として、フットプリントについてこれまで報告された値の正
  確な評価ができた。


 

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