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PAACニュース158号:複合性局所疼痛症候群患者の股関節の可動域に対する側頭下顎関節の影響

2018/10/26

  Michael J.Fischer,MD、Kathrin Riedinger,MD、Christoph Gutenbrunner,MD、Michael Bernateck,MD 著

                                             訳:栗原輝久

概観
目的:今回の研究では、複合性局症候群(complex regional pain syndrome:CRPS)では筋筋膜リリースによって可動域が減少するのか否か、そしてその一方で健康な被検者では、これらの影響は最小限、あるいは存在しないのか否かを評価する。
方法:CRPSの研究診断基準、質問書、過去4週間の平均疼痛強度、側頭下顎関節指標を用いて、CRPS患者(総数20人)に関する資料を作成した。健康な被検者(総数20人)も同様の検査を受けた。股関節の可動域(α角)を以下の3回の時点で測定した。術前(11)、側頭下顎関節の筋筋膜リリース後(12)、90秒間歯を噛み締めた後(13)である。t 検定を行って、CRPS群と対照群を比較した。
結果:側頭下顎関節指標(TMJ)の平均点と過去4週間の平均疼痛は、2つのグループ間で統計学的に有意に異なっていた(P<.0005)。t1 の時点での股関節の可動域は、常に t3 よりも僅かに大きかったが、t2 を t1 や t3 という他の2つのグループと比較すると常に低かった。グループ間での股関節の全可動域の値の差は、統計学的に有意だった(P<.0005)。更に t1 、t2、あるいは t3 間での差は、CRPS群内で有意な差が見られた( t1=48.7°:t2=35.8°:P<.0005)。
結論:今回の結果から、側頭下顎関節の機能異常は、CRPS患者の股関節の動きに重要な役割を果たすという事が示唆された。これは、身体での側頭下顎関節と股関節の連結性を示していた。(J Manipulative Physiol Ther 2009;32:364-371)
鍵となる言葉:複合性局所疼痛症候群:側頭下顎関節の機能異常:可動域:関節:股関節 (以下省略)

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