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PAACニュース158号:色素性乾皮症の患者のカイロプラクティック治療直後のランニング姿勢と歩幅の変化

2018/10/26

                     Dean L.Smith,DC,PhD、Mark Walsh,PhD、Jane P.Smith,DC 著

                                             訳:栗原輝久

概観
目的:今回の症例報告では、色素性乾皮症の5歳の患者のカイロプラクティック治療後の運動(ランニング)の選択基準について報告する。
臨床的特徴:(A群の)色素性乾皮症の5歳の女児患者(体重:16.5kg、身長:99.1cm)が、両親の了解のもと、今回の実験に自発的に参加してくれた。この患者には、精緻な運動の発達(例:字を書く、塗り絵をする、物を切る)の遅れや粗大運動制御の障害(例:ランニング中のバランスや協調運動の障害や転倒)、言語遅滞がみられた。
治療とその結果:この患者が研究室の通路をできるだけ速く走った時に、体幹の前傾角度、歩幅、臀部の水平移動をビデオで評価した。カイロプラクティック治療(アジャストメント)後、この患者の体幹の前傾角度は減少し、より垂直に近くなった(P=.000)。更にこの患者の歩幅が増大し(P=.031)。治療後、側方への移動は大きな変化は観察されなかった。
結論:色素性乾皮症に罹患していたこの患者については、カイロプラクティック治療(アジャストメント)の結果としエ、ランニングの能力に即座の変化が生じた。症状のある患者と無症状の患者の移動運動に対するカイロプラクティックの効果を検証するには、更なる研究が必要である。(J Manipulative Physiol Ther 2009;32:93-98)
鍵となる言葉:カイロプラクティック:マニピュレーション:脊椎:歩行:運動制御
 

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