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PAACニュース155号:トレンデレンブルグ・テストの臨床側的基準の特性、能動的下肢伸展挙上テスト、能動的下肢伸展挙上の際の呼吸パターン

2018/10/23

      Nathalle A.Roussel,MT,PT、Jo Nijs,PhD、Steven Truijen,PhD、Line Smeuninx,PT、
      Gaetane Stassijns,MD,PhD 著

                                       訳:栗原輝久

概観
目的:腰痛(low back pain:LBP)集団には大きなばらつきが存在しているので、腰痛患者を小グループに分類する事が重要である。それ故、腰痛患者を鑑別するために、臨床に適用可能で信頼性のある正確なテストが必要である。今回の研究の目的は、非特異的な腰痛患者の腰椎・骨盤領域の運動防御メカニズムを分析する3つの臨床テストの信頼性および内的整合性、臨床上の重要性を検証する事である。
方法:今回の研究(横断的研究)のために、36人の慢性の非特異的腰痛患者を募集した。お互いの結果についての情報を与えられてはいない2人の検者が患者を検査した。以下のテストが行われた:トレンデレンブルグ・テスト、能動的下肢伸展挙上(active straight leg rase:ASLR)テスト、呼吸パターンを観察しながらの能かん動的下肢伸展挙上テストである。
結果:トレンデレンブルグ・テストの得点は、テスト・再テストの信頼性係数は0.75よりも大きく、能動的下肢伸展挙上では0.70よりも大きかった。能動的下肢伸展挙上の際の呼吸パターンの評価での観察者内での信頼性係数は0.39よりも大きかった。トレンデレンブルグ・テストと能動的下肢伸展挙上テストの内的整合性のクロンバック α 係数は、.73よりも大きかった。テスト結果、自己申告の疼痛強度や身体障碍との間に有意な相関係数を見られなった。
結論:これらのデータによって、腰痛患者のトレンドと能動的下肢伸展挙上テストのテスト・再テストの信頼性を支持する証拠が得られた。これらのテスト結果の内的整合性は、2人の検者で高かった、これは、これらのテストが同じ局面を評価しているという事を示唆している。呼吸パターンの評価に関する観察者間の信頼性については、可もなく不可もなくだった。観察者間の信頼性、臨床的重要性、トレンデレンブルグ・テストと能動的下肢伸展挙上テストの反応性、これらのテストの際の呼吸パターンにん関する更なる研究が必要である。(J Manipulative Physiol ther 2007;30:270-278)
鍵となる言葉:腰痛:結果の再現性:呼吸:観察結果:身体検査 (以下省略)

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