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PAACニュース149号:抗凝血剤治療中の患者の脊柱手技療法後に生じた脊柱の硬膜外血腫:症例報告

2018/10/19

      James M.Whedon,DC、Patricia B.Quebada,MD、David W.Roberts,MD、Tarek A.Radwan,MD 著

                                              訳:栗原輝久

概観
目的:脊柱手技療法後に脊髄硬膜外血腫が生じた患者の症例について報告し、同様の性質について報告された症例の特徴を再検討する。
臨床的特徴:この患者は、心房細動のためにクーマディン(抗血液凝固剤の一種)による治療を受けていたが、頸部の硬直を訴えてカイロプラクターのもとを訪れた。頸椎マニピュレーションの後、両足の痺れが生じ、四肢の運動不全へと進行した。彼には、椎弓切除術と脊髄を圧迫していた凝血塊の摘出が必要となった。
結果:文献を再見すると、手技療法後の脊髄硬膜外血腫(spinal epidural hematoma:SEH)については、7件の症例報告がある事が判った。
結論:脊柱手技療法家は、危険性のある患者への手技療法によって生じうる合併症としての脊髄硬膜外血腫について知っておかなければならない。(J Manipulative Physiol Ther 2006;29:582-585)
鍵となる言葉:脊髄硬膜外血腫:脊柱手技療法:抗凝血剤 (以下省略)

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