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可逆性の骨盤の左右非対称:側弯症、明白な下肢長差、神経学的症状がみられるとして見逃された症候群

2018/10/19

                              Jussl Timgren,MD、Seppo Soinila,MD,PhD 著

                                              訳:栗原輝久

概観
目的:今回の研究の目的は、神経学的な診断では説明できない神経症状のある患者を詳細に調べる事である。
方法:我々は、臨床検査所見に基づいて理学診断へと照会した150人の継続的な神経症状のある患者を分析した。
結果:我々は、患者の87%に Sタイプや Cタイプの側弯症、明白な下肢長差に関連した骨盤の左右非対称があるのを観察した。全患者で左右対称が回復できたが、15%の患者には即座の再発や、再発の徴候が見られた。理学療法士への最後の通院の際には評価された機能的能力の改善や疼痛の緩和に関しては、左右対称を維持する事が統計学的に非常に有意(P<.001)に関連している事が判った。その後の質問表の中では、78%の患者が機能的能力の改善や疼痛の緩和を報告していた。
結論:我々の研究結果は、以前に考えられていたよりも、下肢長や側弯症には可逆性の特徴が多く見られるという見解を支持している。仙腸関節の後天的な左右非対称は、単純かつ安全な治療で解消できる神経学的症状や他の疼痛関連症状の無視されている原因なのかもしれない。(J Manipulative Physiol Ther 2006;29:561-565)
鍵となる言葉:下肢長の不均衡:側彎症:仙腸関節 (以下省略)

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