PAACニュース147号:外傷後梨状筋症候群の診断と管理:症例研究

2018/10/18

           Nancy Mayrand、Joel Fourtin、Martin Descrreaux,DC、Martin C.Normand,DC,PhD 著

                                              訳:栗原輝久

概観
目的:今回の研究の目的は、坐骨結節の剥離骨折後に坐骨神経痛症状が生じた若い男性患者の臨床的な管理について詳述する事である。
臨床的特徴:19歳の患者は、フットボールでの外傷から6ヶ月経過して坐骨神経痛が生じた。この患者は、自分の症状を、臀部から大腿と下腿の後部に沿って足の外側へと及ぶ疼くような疼痛で、時には知覚障害もあると述べていた。身体検査によって、股関節の可動域の制限と陽性のポネット・テストが明らかとなった。レントゲン検査では、右坐骨結節の骨の過剰成長が見られた。
治療と結果:疼痛レベルを下げ、仙腸関節と腰椎関節の可動性を増して、筋の伸展性を増大させるために治療計画を立てた。この患者は、3ヶ月の間に20回の治療を受けた。5ヶ月後に完全な回復がみられた。
結論:多くの様々な診断が検討されたが、坐骨結節の剥離による筋緊張と歩行パターンの変化が梨状筋酷使の原因となって、梨状筋症候群へと至ったと言えそうである。(J Manipulative Physiol Ther 2006;29:486-491)
鍵となる言葉:疼痛:臀部:坐骨神経痛:坐骨:骨折:骨 (以下省略)

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