• トップ
  • 院長ブログ
  • PAACニュース141号:Grastonテクニックを用いた亜急性の腰椎のコンパートメント症候群の治療

PAACニュース141号:Grastonテクニックを用いた亜急性の腰椎のコンパートメント症候群の治療

2018/10/15

                         Warren L.Hammer,DC,MS、Mark T.Pfefer,RN,MS,DC 著

                                              訳:栗原輝久

概観
目的:亜急性の腰椎のコンパートメント症候群と軟部組織への授動法を用いた治療について考察する事。
臨床的な特徴:患者は、長時間に亘る屈曲姿勢を伴う運動と関連した腰痛を訴えていた。この症状は、休息や腰椎の伸展で軽快した。この患者には屈曲や回旋の際に腰椎に制限がみられたが、神経学的な欠損は無かった。
治療とその結果:器具を用いた軟部組織授動法(Grastonテクニックと言われている)によって、腰椎圧迫骨折後部の筋膜層の制限と(胸椎、臀部、ハムストリングなどの)隣接している筋膜の制限を治療した。6回の来院治療後、筋膜の伸張性が回復し、愁訴も解消した。
結論:脊柱後部の筋膜コンパートメント(区画)が間欠的な腰痛の原因部位なのかもしれない。当該筋膜が異常に制限されているか否かを決定するためには、臨床的には機能検査を行う事ができる。筋膜の制限に目を向けた、この軟部組織テクニックの治療の結果、筋膜の機能検査における改善と症状の軽減がみられた。(J Manipulative Physiol Ther 2005:28;199-204)
鍵となる言葉:腰痛:コンパートメント症候群:筋膜切開術:筋骨格系マニピュレーション:Grastonテクニック。(以下省略)

PAGE TOP