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PAACニュース139号:承諾?服従?英国のカイロプラクティック界での意見統一

2018/10/15

             Jenifer M.Langworthy,MPhil、Christine le Fleming,BSc (Hons),MSc Chiropractic 著

                                              訳:栗原輝久

概観
背景:治療室を受け入れる、あるいは拒絶する患者の権利は、倫理的かつ法的な教義である。正当な承諾というものは多角的で、論議の的であり、しばしば複雑な経過をとる。しかしドクターは、患者からの承諾を得るように努力する事が義務付けられている。これを怠っている事が医療過誤訴訟では多く見られ、そして伝統的なメディカル環境において補完的、代用的なサービスの利用が増加する事は、メディカルの責任問題への注目が強まる事である。これには、個々の職業やその構成員のための重要な示唆が含まれている。
目的:開業している英国のカイロプラクターの小規模な標本(総数150人)の中での意見の統一に向けての調査方法を調査する事。
結果:英国で開業しているカイロプラクターから無作為に150人を選出したが、その中の55%が回答してくれた。その内の25%は、身体検査を行う前に患者へ情報を与えていないと報告している。それとは対照的に、治療室について患者に十分な説明を行っていないのは6%だけだが、1/3以上のカイロプラクターは患者が受けられる代用的な治療法について彼らに助言していない。カイロプラクター達の殆ど2/3は、いつも彼らが書式の承諾を得るのに特別な手続きは無いと報告し、18%は、口頭での承諾を得る時に、カイロプラクターが記録を際の事例というものは無いと言っている。93%は、軽微な危険性について常に議論すると言っているが、重大な危険性について患者と常に議論すると言っているのは23%だけだった。大きな副作用の危険性が考えられる時に、正式な書式の承諾を得ると言っているのは14%だけである。今回の参加者の75%は、患者の理解について記録する事を省略している。
結論:この結果から、英国のカイロプラクターは、正当な承諾の手続きについて殆ど理解していないか、それらの手続きを選択的に実行しているのかどちらかである事が示唆される。(J Manipulative Physiol ther 2005:28:15-24)
鍵となる言葉:インフォームド・コンセント:カイロプラクティック:倫理学:医療過誤:危険性(以下省略)

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