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PAACニュース138号:椎骨動脈解離に関する Smith 達の最近の研究に見られる欠陥

2018/10/15

        Jourmal of Manipulative physiological Therapeutics Volume 27,Number 8 2004年10月号より

                                              訳:栗原輝久

 椎骨動脈解離(vertebral artery dissection:VAD)を扱った神経学に関する Smith 達による発表では、ある意味で残念な研究を描写している。それらの研究の内面的な正確性に関しては相当な問題を提起する重大な欠陥があるにも拘わらず、より広い見地での描写を曖昧にしながら、患者管理の手段として頸椎マニピュレーションを行う事の適否を抜粋して徹底的に避難している。この事実についての大局的な構想が意味するものには以下のものがある。(1)頸椎マニピュレーションについて文章で十分に立証された効果:(2)頸椎マニピュレーションの代替法について文章で十分に立証された危険性、この代替法には医薬品が含まれる。これは、我々の社会に深く定着していて、どんなマニピュレーションよりもずっと流布しているのは明らかである:(3)頸椎マニピュレーションのメカニズムが椎骨動脈構造に外傷をもたらし、結果的に正常な椎骨動脈(vertebral artery:VA)の解離へと至るという事を示す全ての証拠、本質的な副作用に関する報告も無い。頸椎マニピュレーションを支持する多くの研究とは対照的に、Smith 達の研究が余りにも過剰かつ早急に活字やテレビのメディアに広められてきた事実は、アメリカ国民に対する酷い仕打ちであり、これによって、入手できる健康管理の中で最良の代替法を受ける事が脅かされている。
 今回の評論では(頸椎マニピュレーションの)内面的な欠陥とより大きな観点における分析という2つの視点から議論を行うものである。(以下省略)

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