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PAACニュース138号:有頭骨の虚血性壊死の術後の機能回復のための管理

2018/10/15

                                         David P.DeSantics,DC 著

                                               訳:栗原輝久

概論
目的:有頭骨の虚血性壊死と術後の機能回復について議論する事。
臨床的な特徴:41歳の女性には強い手関節痛があった。短期間の受動的治療が行われたが、大きな変化は見られなかった。彼女は、徹底的な診断検査へと照会されたが、これには有頭骨の虚血性壊死の患者の診断に役立つ核磁気共鳴画像が含まれていた。彼女が外科的な治療を受けた後、積極的な機能回復訓練プログラムを行う事が許可された。彼女の前腕と手関節には著名な筋力低下、筋委縮がみられ、自動可動域も大きく減少していた。
治療とその結果:この患者は、有頭骨の関節形成術から成る手術治療を受けた。引き続いて機能回復テクニックとしては、自動的、他動的なストレッチ、治療用のパラフィン浴、軽いダンベルがあった。この患者は、9週間に全部で21回来院した。治療中に断続的に結果を評価する事で、進展状況を監視した。彼女は、このプログラムの終了時には、手関節の機能は完全で、疼痛も最小限で無痛に近いと報告した。その6ヶ月後にも、疼痛は殆ど無く、改善が持続していた。
結論:有頭骨の虚血性壊死は比較的稀である。診断上の目的のためには、先進的な画像が役立つはずである。外科的な遅漏が当然ではあるが、術後の機能回復のための処置を実施する事が推奨される。(J Manipulative Physiol Ther 2004;27:519-24)
鍵となる言葉:機能回復;虚血性壊死:有頭骨(以下省略)

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