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PAACニュース134号:ブロックによる刺激テストに関する予備的研究:伏臥位のブロッキングによって指向性反応は生じるのか?

2018/10/11

                  Anthony J.Lisi,DC、Robert Cooperstein.MA,DC、Elaine Morschhauser 著

                                               訳:栗原輝久

概観
背景:一般に脊柱リスティングを決定して、腰痛(low back pain:LBP)患者のための治療選択に関して実証された手引きを提供するようなカイロプラクティックの検査法は今までのところ無い。あるリスティングを正確かつ確実に確認する事の困難さを排除できるような検査を開発することで、マニピュレーションのベクトルに関する手引きが更に得られるので、臨床医と患者にとって非常に価値あるものとなりうるだろう。
目的:ブロックを用いた刺激テストと指向性反応の判定に関して考えられる2つの規約を明らかにする。
方法:被検者を伏臥位にして、ブロックを様々に配置して、20人の被検者から成る2つのグループを検査した。第1のグループでは、圧痛の閾値を4つの解剖学的部位で測定した。第2のグループでは、1つの解剖学的部位で圧痛を計測した。どちらの方法が指向性反応を実証できるのかを検証した。
結果:1部位で圧痛を計測した時には、70%の被検者に方向性を持った反応がみられたが、本法の最後には、1人の被検者にのみ基準線の圧痛における増悪がみられた。圧痛の閾値を4部位で計測した時には、40%の被検者に方向性を持った反応がみられたが、本法の最後には、12人の被検者に圧痛閾値の低下がみられた。
結論:様々に配置したブロックに対して、1部位での変化の計測は、指向性反応を決定する検査法として見込みがある。
鍵となる言葉:カイロプラクティック:身体検査(以下省略)

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