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PAACニュース133号:虐待に関する所定のスクリーニング(篩い分け):パンドラの箱を開ける?

2018/10/10

                                                                Roel te Kolstee,DC、Joyce M.Miller,DC、Simone F.C.Knaap,DC 著

                                                                        訳:栗原輝久

摘要
目的:以前のパートナーから虐待を受けた事のあr患者のケースを再検討して、虐待に関する所定の篩い分けの重要性について議論する。
臨床的な特徴:33歳の女性患者には頸部痛、右肩痛、腰痛があった。既往歴聴取の際に、彼女は以前に虐待関係にあったことがある事、現在の障害は以前に蒙った暴力的な出来事の1つの結果だと思っている事を明らかにした。外傷的な病因を排除するために、頸部と肩のレントゲン写真を撮った。大きな異常は、全く発見されない状況で、彼女の症状は生体力学的なものに由来する事が判った。
治療と結果:治療は、脊柱マニピュレーションと症状部位への軟部組織テクニックであった。治療中には、彼女はドメスティック・バイオレンス(家庭内暴力)、精神的・肉体的衝撃を経験していて、それが現在の状況の原因となっているという事実に細心の注意を払った。彼女が手技テクニックを暴力的なものと感知しないように、テクニックを調節した。そしてカウンセリングに多大な時間を費やした。数回の治療の後、彼女の症状は、全体的に大きく改善した。
結論:脊柱マニピュレーションを行う臨床医達にとって、虐待のスクリーニングは既往歴聴取の際に不可欠なものである。患者管理の計画において適切なアジャストメントを行うには、家庭内暴力の経験を認識している事が必要である。(J Manipulative Physiol Ther 2004;27:63-5)
鍵となる言葉:家庭内暴力:所定のスクリーニング:カイロプラクティック・マニピュレーション(以下省略)

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