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PAACニュース123号:外傷性の内頚動脈断裂の既往歴のある患者に対する頸椎マニピュレーション

2018/10/05

               症例報告と再発性の動脈断裂に関する文献の再見

                         Sidney M.Rubinstein,DC.、Scott Haldeman,DC,MD,PhD 著

                                               訳:栗原輝久

概観
目的:外傷性の内頚動脈断裂の既往歴のある患者の治療における回転性の頸椎マニピュレーションの適用について詳述すること、そして再発性の頸椎の動脈断裂に関する文献を再見する事。
臨床的な特徴:交通事故の結果として頸動脈の断裂が生じ、そのために不全片麻痺のある21歳の女性患者に頸部痛と頭痛がみられた。同触診に対する関節の制限の他に、軽度の頸部の可動性制限がみられた。
処置とその結果:軟部組織の治療から1年後、我々は、詳細を入手し、頸椎に対するディヴァーシファイド・マニピュレーションを試みるために患者にインフォームド・コンセントを行った。この患者は、即座に大きな改善を述べ、軟部組織の治療だけで得られたよりも長期間に亘って痛みから解放されたと言った。
結論:以前に頸椎の動脈断裂を経験した患者には関連的な頸部痛や頭痛がみられるかもしれないし、治療が必要となる。今回のケースでは、完璧なインフォームド・コンセントが行われた。頸部へのマニピュレーションによって、これらの症状は解消したのだろう。再発性の動脈断裂に関する症例報告を再見する事で、外傷は2回目の動脈断裂における重要な因子ではないという事が判った。今回の患者で得られた結果を、頸椎の動脈断裂の既往歴のある他の全ての患者の推論に用いるのは慎重でなければならない。(J Manipulative Physiol Ther 2001;24:520-5)
鍵となる言葉:マニピュレーション:頸動脈:合併症:動脈断裂:頸椎の動脈断裂:椎骨動脈(以下省略)
       

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