• トップ
  • 院長ブログ
  • PAACニュース119号-上部頸椎への矯正群vs休息した対照群において、収縮期血圧にみられた大きな変化

PAACニュース119号-上部頸椎への矯正群vs休息した対照群において、収縮期血圧にみられた大きな変化

2018/10/03

             頸部交感神経と圧受容器反射に関する効果の可能性

                                        Garay A.Knutson,D.C.著

                                             翻訳:栗原輝久

序論
目的:上部頸椎の関節機能障害の徴候を示していると認められた患者において、環椎を方向付ける矯正は、休息した対照群よりも血圧を下げるのか否かを明確にする。
意図:テスト1:治療群と(休息した)対照群との比較対照臨床試験。テスト2:上部頸椎のサブラクセーション/関節機能障害の徴候を示していると確認された30人の患者。
セッティング:私的なカイロプラクティック実習
参加者:テスト1:上部頸椎のサブラクセーション/関節機能障害の徴候を示していると確認された40人の患者と、そのような徴候が無い40人の患者。テスト2:上部頸椎のサブラクセーション/関節機能障害の徴候を示していると確認された30人の患者。
治療:上部頸椎(環椎)を方向付けるような特殊矯正、あるいは同様の肢位での休息。
主要な結果判定:デジタルの動揺計の血圧計を用いて、休息前、休息後、矯正前、矯正後の収縮期血圧と拡張期血圧を記録した。
結果:テスト1において、矯正を受けた被検者は大きく血圧が下降したが(P<.001)。休息した被検者は、そうはならなかった。治療(矯正)群と対照(休息)群の郡内での比較によって、大きな違いが明らかとなった(P<.001)。前後の収縮期血圧の最も大きな下降は、最高齢と最初の収縮期血圧が最も高かった場合である。テスト2において、休息前後の収縮期血圧の変化は大きくなかった。収縮期血圧は、休息後の値と矯正後の値において大きな隔たりがみられた(P<.001)。
結論:休息した対照群に比して、上部頸椎のサブラクセーション/関節機能障害が疑われる患者への触診と環椎を方向付ける矯正によって、収縮期血圧の大きな下降がもたらされる事が結果的に示された。被検者が事項管理を行った時にも、同様の結果がみられた。無作為化、盲試験、手技を受けた対照群が欠如している事は、確かにこれらの所見の弱点となっている。収縮期血圧の突然の下降は、頸部交感神経反射への刺激、筋緊張の緩和、圧受容器反射効果の排除によるものと思われる。(J Manipulative Physiol Ther 2001:24:101-9)
鍵となる言葉:カイロプラクティック・マニピュレーション:頸椎:血圧受容器反射(以下省略)

PAGE TOP