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PAACニュース115号-坐位の生体力学、パートⅡ:最良の運転席と最良のドライバーの脊柱モデル

2018/10/02

Donald D.Harrison,D.C.,PhD、Sanghak Harrison,D.C.、Arthur C.Croft,D.C.、Deed E.Harrison,D.C.、Stephan J.Troyannovich,D.C.著
                                               翻訳:栗原輝久

序論
背景:運転は振動によって引き起こされる徴候や症状と関連している。坐ることで骨盤は後方に回転し、腰椎の前彎は減少する。腰椎サポートやアームレストは椎間板の圧力を減少させるが、筋電図上にもその値が記録されている。しかし理想的な運転席と最良の脊柱モデルについて述べられた事は無かった。
目的:最良の自動車シートとドライバーの理想的な脊柱モデルを決定する。
情報源:科学専門誌、テキスト、自動車工学に関するレポート、国立医療図書館の蔵書を詳細に再見する事で情報が得られた
結論:運転によって、運転手は、腰痛や退行変性に罹患し易くなる。最良のシートは以下のようになる。バックレストは、水平位から100°まで起こせ、バックレストを底部前縁まで動かすことができ、シート底部の高さと傾斜の調節が可能で、底部のクッションの詰め物(ウレタン・フォーム)は固めで、水平・垂直方向に調整できる腰椎サポートが付き、両側には調整可能なアーム・レスト、(頸椎の)前彎を保つパッドの付いた調整可能なヘッドレスト、1~20Hzの範囲で振動数を減弱できる緩衝器付きのシートあらゆるドライバーの足がぺダルに届くだけ前後に動くシートである。腰椎サポートは、静力学的な負荷を減少させるために広範囲に振動するものにするべきである。バックレストは、後部からの衝撃の際に上体のリバウンドを減少させるために衝撃吸収性のものにするべきである。最良のドライバーの脊柱モデルは、バックレストが後方に10°傾いた平均的なHarrisonモデルとなるだろう(J Manipulative Physiol Ther 2000:23:37-47)
鍵となる言葉:坐位:生体力学:前彎:人間工学:脊柱モデル:交通機関:鞭打ち障害:カイロプラクティック(以下省略)

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