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PAACニュース-99号 環軸関節の回旋フィクセーションに対するカイロプラクティックの矯正

2018/09/27

                                          Gray A.Knutson D.C.著

                                                             翻訳:栗原輝久

大要
目的
 環軸関節の回旋フィクセーションの診断、管理、その際に起こりうるメカニズムを解明すること。
臨床的特徴
 7ヶ月に及ぶ酷い頭部の傾斜を持った11歳の少女がカイロプラクティック理論の見地から研究された。彼女には交通事故による二次的な頭部と頸部の外傷があり、以前にマニピュレーション等の治療を受けていた。そして頸部の傾斜側と反対側の胸鎖乳突筋を除くと、筋緊張の亢進は殆ど無かった。
 頭部の状態は、昔からよく言われるところの"コックロビン・ポジション"をとっていた。レントゲン上では、環椎外側塊内縁から歯突起の間の距離(atlanto-dental interval:ADI:環椎歯突起間距離)が左右で違っていたし、後頭環椎関節の障害が見られた。
 ここに至って、環軸関節の回旋フィクセーションに関しての1つの診断法が作成された。
調停と結果
 治療の中には、直線的でスピーディーかつ振幅の小さいアトラスへの手技や関節授動法、ストレッチ等の運動も含まれていた。完璧な結果が得られた。
結論
 この1つの症例の研究によって、カイロプラクティックの手技が環軸関節の回旋フィクセーションに対して、はっきりとした効果をもたらす治療法になりうるかもしれないという事が示唆された。
 治療法としての手技への更なる研究が続けられるべきである。
重要な指針となる用語
 環軸関節の回旋フィクセーション、頸椎、カイロプラクティックの手技。(以下省略)
 

 

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